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  • 執筆者の写真麻耶子 谷

6月 ホタルのマカロン

更新日:2020年2月28日

今月は特別で日本のお話です。

6月の日本はホタルの季節。湖北の闇夜に光る、酒米の田んぼのホタルに見立てたマカロンを作りました。酒粕ミルククリーム入りです。

当方は過去に、日仏の架け橋となるためのボランティアで湖北の酒蔵の四季を一年間取材し、日仏バイリンガルの記事を書いていたことがあります。

減農薬の田んぼでは、ホタルの小さな光がちらほらと舞ってはいるが、見つけたかと思ったらヒュッと消えたりで、探さないと見つからない程度でした。

そこで無農薬の田んぼに移動すると、減農薬の田とは比べ物にならないほどたくさんのホタルがふわふわと水辺を舞っていました。緑がかった黄金色のようなまばゆい光。

華奢なのに元気よくすばやく舞うんだ、とその生命力に驚いたことを今でも覚えています。

無農薬だとホタルの餌になるカワニナという虫がいっぱいいるからだそう。

真っ暗で虫や蛙の合唱のなか、ホタルの光は浮かびあがるようにヒラヒラと輝く。切ないほどに美しい、そんな闇夜の田んぼに光るホタルをイメージしたマカロンを作りました(2014年作成)。


酒粕とは、日本酒を造る過程で出来る、副産物です。カス汁や漬け物など、昔から日本人の食卓で親しまれてきました。’カス’といっても、酒粕にはタンパク質やビタミンが豊富に含まれていて、優れた発酵食品の1つであり、健康効果も美容効果をも醸し出す。

ワイン醸造のプロセスに例えると、ブドウの搾りカスにあたる。これを再発酵させ蒸留したものにマール酒(フランス)やグラッパ酒(イタリア)などがあります。


今月は日本の誇るべき素材、酒粕を使った天然酵母パンのレシピのご紹介です。


1、酒粕酵母液 


50g 酒粕

190g   ぬるま湯

大さじ1 砂糖


①蓋付きの瓶を煮沸消毒し、すべての材料を入れかき混ぜ、蓋をし常温で置いておく。一日に2回かき混ぜる。この作業を毎日繰り返すと、3日~5日目頃からフツフツと泡が出てきたら成功です。


2、酒粕酵母中種

200g 酒粕酵母液

100g 全粒粉

100g  強力粉 


①煮沸消毒した瓶に、酒粕酵母液50g、全粒粉25g、強力粉25gを入れてかき混ぜ、ラップを軽くかけ、常温で置いておく。

②2倍の大きさに膨れたら、同じ作業を残り3回繰り返す。冷蔵庫で一日休ませて出来上がり。


3、酒粕天然酵母のパン

200g   強力粉

60g   酒粕酵母中種

100-110g  水

3g    塩

10g   砂糖

10g    バター


①全ての材料を混ぜ合わせて、マーブル台の上でこねる。まとまってきたら常温で2倍の大きさになるまで発酵させる。

②2等分にし、まるめなおし、布をかけて休ませる(ベンチタイム)。

③パウンド型に入れ、さらに発酵させる。型がない場合は丸パンでも可。

④170~180度で30分程度焼く。

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