バスク地方はスペインとフランスにまたがり、バスク人たちの独自の文化が育まれてきました。フランス領バスク地方の特産物はバイヨンヌの生ハム、ピマン・デスプレット(エスプレット村産のAOC唐辛子)等です。特にピマン・デスプレットは、辛すぎず、甘みと酸味、豊かな香りの絶妙なバランスでバスク地方料理には欠かせない素晴らしい香辛料です。
代表的な地方菓子はガトー・バスク、マカロン・バスク、そしてベレ・バスクを初めとするチョコレート菓子も大変有名です。実はフランスで一番最初にチョコレートが入ってきたのはバスク地方です。そのためビアリッツ市にはチョコレート博物館があり、私も一度訪れました。17世紀頃から実際使われていた道具や機械、日本のお干菓子の型を彷彿とさせるような木製の型も展示されていて、とても興味深かったです。
今月のテーブルはバスク織のトーションを使った牧歌的なコーディネート。バスク織の特徴とされる7本のストライプは、7つの地域からなるバスク地方(フランス領の3つの地域、スペイン領の4つの地域)を表しています。こちらは当方が料理学校ル コルドン ブルー・パリ校留学時代、同期の友人達とバスク地方菓子とお料理の研究の旅をした時に見つけた大切な思い出の品。
今月のレシピはバスク地方の郷土料理ピプラード。パリのネオビストロで学んだ、おもてなし版のご紹介です。
ピプラード
1個 パプリカ
1個 トマト
1/2個 紫玉ねぎ
1/2片 にんにく
少々 塩こしょう
適量 ピマンデスペレット
人数分 卵
適量 生ハム
※飾り バジル、ミント等好みのハーブ、ピモンデスペレット、パンなど
①パプリカは皮を向き、細切りに、トマトは種を取りざく切りに、紫たまねぎはくし切りにする。
②フライパンにオリーブオイルをしき、玉ねぎ、にんにくを入れ、塩こしょうする。
③続いてパプリカ、トマト、ピマンデスペレットを入れ、ふたをして火をとおす。
④人数分ココットに分け入れ、真ん中にくぼみを作り、それぞれ卵を割入れ蓋をする。
⑤180度に熱したオーブンで、卵が程よい固さになるまで焼成する。
⑥オーブンから取り出し、ハーブ、ピマンデスペレット、生八ム、パンを飾る。
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